10/2 EGO-WRAPPIN’@恵比寿ガーデンホール

今までのライブと全然雰囲気が違ってビックリ。
ビョークみたいだった。
特に前半。
といっても、ビョークのライブは観たこと無いんですが。
よっちゃんは、白いドレスに頭に木の枝をモチーフにしたようなツノをつけて、本人は「シシガミ」と言っていたが(笑)。
衣装といい、ライブパフォーマンスといい。
曲も、新しいアルバムはUKロックとかニューウェーブの香りが。


実はアルバムのジャケがイマイチ、ピンとこなくて、買うのをためらってしまったんですよ。
“SWING FOR JOY”の土臭さとか“満ち汐のロマンス”のいなたさとか、ジャケ見ただけでプンプン匂ってくるけど、今回のはまったく無かったから。
5月の野音のイベントでよっちゃんが、
「今度のアルバムはポップ?です」
って言ってた意味が分かったような。
たしかに今までのジャズ、ブルース路線からすればポップ。
でも、やろうとしてることは分かるんだけど、消化しきれてない感じのほうが強い。
ツアー初日というのもあったけど。
演奏が合ってないところが結構あったし。
何曲かいい曲もあったけど、これまでのエゴの流れるようなメロディを崩してまでやることには疑問が残るなぁ。
なんか勿体無い。


でも「Breaking Glass」って曲があるのね。
デヴィッド・ボウイにも同じタイトルの曲があるんだけど、それまでグラム路線だったボウイが“LOW”というニューウェーブを打ち出したアルバムに入ってるの。
その当時はパンク全盛期で、このアルバムが評価されるようになったのは、あとのことだったらしい。
しかも、日本での評価はかなり高いんだって。
日本人って、やっぱりニューウェーブ好きなのかね。
まぁそれはいいとして、聴きながら、
ボウイも最初は評価されなかったんだっけなー
と、ふとそんなことを思ったりしました。


しかし、本編中盤でやった、ストレイ・キャッツのカバーは良かったなぁ。
そこから「くちばしにチェリー」の流れはカッコよかった。
そしてアンコールラストの「かつて・・・」
イントロの、サックスのタケさん渾身のソロには本当に痺れた!
感動して涙出そうになったよ。
そのあとに続く、緩やかに流れる演奏は本当に素晴らしいものだった。
この日、一番の名演。