2/21 the pillows “20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 02 〜BLUE SONG WITH BLUE POPPIES〜”@恵比寿ザ・ガーデンホール

ピロウズ20周年企画、遅咲きシリーズ(LATE BLOOMER SERIES)。
“BLUE SONG WITH BLUE POPPIES”と題された今回のライブは、全席指定のアコースティック形式。


青い芥子の花とロウソクが施されたセンターステージ。
アコギやアップライトベースで演奏される曲たち。
ステージバックから見る光景にキョロキョロしたり(笑)。


でも不思議なかんじだったな。
さわおのイメージしたライブがこうした形になってるのを見ていたら、そのイメージの中に自分が入り込んでしまったような感覚で。
ライブが終わっても、なんだかフワフワとしてるよ。



開場時間をまわった18時半頃、会場へ。
ロビーで座席表を確認して中に入ると、ひし形のステージを囲むように席があり、真ん中あたりから階段状になっていました。
私はステージバック席だったのですが、席に着いてみると結構な後ろ具合で。
Peeちゃん側の、しんちゃんの斜め後ろくらい。
ステージは青い芥子の花とロウソクで縁どられていて、両方ともフェイクですがロウソクは本物の火が揺れているように点いたり、
上はシャンデリアを赤いベルベットの布で囲ってあり、ステージ後方にも赤いベルベットの布が下ろされ、
そのステージとの間に花道があり、両側にモニターが設置されていました。
細かいところまで配慮されているなぁという印象。



ほぼ開演時間と同時に暗転。
いつものSEはなく、ロウソクだけが点灯する中、ステージ後方の花道からメンバー登場。
しんちゃんはステージバックの左右にお辞儀をしてからドラムセットの前へ。
さわおとPeeちゃんは後姿だけどちゃんと見える位置だったのですが、淳くんがしんちゃんのドラムセットの影になってほとんど見えず・・・。
せっかくアップライトベースなのに!
ということで、ステージとモニターを両睨みで見ることに。



「今日はいつもと違うライブで、お互いギクシャクすると思うけど」
というようなことをさわおが言って、一曲目は「サブヒューマン」。
どうしても位置的にドラムの音が大きく、さわおの歌声やアコギやベースの音は遠くかんじて、慣れるまでちょっと時間がかかったなぁ。
今回、ライブで初めて聴いたのは、「She is perfect」「プラスチックフラワー」「レッサーハムスターの憂鬱」「キミと僕とお月様」「WANT TO SLEEP FOR」。
「プラスチックフラワー」と「レッサーハムスターの憂鬱」は聴いてみたかったから嬉しかったなー。
その「プラスチックフラワー」は当時のライブでもやっていなくて、今回のツアーで初めて演奏したそうです。
よかった、このライブに来れて・・・。
あと「キミと僕とお月様」がCDで聴くよりも良かったな。
でも基本的にはあまりアレンジはしてませんでしたけど。
アコースティックに合いそうな選曲だったからね。
だから、本編の前半と後半に数曲ずつ、ゲストにテルミン奏者のRomさんを迎えての演奏は、幻想的でとても良かったです。
一番ハマってたのは、やっぱり「さよならユニバース」でしょう。




「ロックファンはガーデンホールにはあまり来たことがないと思うけど、俺は2度目なんだよね。1度目は淳とさまぁ〜ずを観に(笑)」
さまぁ〜ずと同じ楽屋だったよね」
と、さわおと淳くんで盛り上がるも、反応の薄いフロアに
「今日は笑わないな・・・」とさわお(笑)。
そして、最初のうち拍手をためらってしまったフロアに向かって、
「さっき俺が‘プラスチックフラワー’と言った時、拍手するのためらっただろう」
うわ、ダメ出しされた(笑)。
「20年間なんども言ってるけど、俺はホメられて伸びるタイプなんだから」
さわおが言ったにもかかわらず、新曲「チェルシーホテル」と言った時も、ワンテンポ拍手が遅れるフロア(笑)。
「またさっきも拍手ためらっただろ。オマエラ、みんな敵なのか?!」
そして、隣でギターをつまびくPeeちゃん。
「今、ボブ・マーリー弾いただろ。著作権の関係でDVD繋ぐのが面倒になるだろ!」
「これは僕の曲でもあるんです」
と返すPeeちゃんに、ナニ?!という顔で
「オマエ・・・芥子の花をああしてこうして吸ったんじゃないだろうな?!オカシなことを言い出すから」
って、パイドパイパーツアーに引き続き、またDVDにピーって入りそうなことを(苦笑)。



「カバーを2曲やろうと思う」
と言ったところで、突然首を後ろに向けて、ニコニコしながら2、3度お辞儀をするPeeちゃん。
思わず、お辞儀し返すステージバック席から、笑いが起こると、
「ナニ?これは今度はちゃんと拍手したことへの笑い?」
さわお、置いてけぼり(笑)。
「(Peeちゃんに向かって)オマエまた何かやったのか?!」
あはは!Peeちゃんマイペースすぎ。
で、歌詞に影響を受けたアーティストということで、ピーズと佐野元春さんのカバー。
ピーズの紹介をしてる時に、しんちゃんがペコペコとお辞儀してたよ。
キャラが全然違うから、さわおがピーズの曲を歌うのって似合わなそうだけど、「犬ゾリ」はピーズの曲の中でもかわいらしい曲なので、案外ハマってたかな。
さわおが「単語の選び方は全然違うけど」と言ってたように、“シチュウだー”とか“頑張れ虫、臆病虫”とかさわおが歌ったのにはちょっと笑ってしまったけどね。
でも久しぶりに聴いて、なんか懐かしかったな。
といっても、ピーズのライブ行ってないの、4ヶ月くらいなんだけど。
「犬ゾリ」は冬にしか演らないから、この冬に聴いたのはこのピロウズバージョンだけだからさ。
ピーズの曲はわりと新しめの曲なんだけど、佐野元春さんの「コヨーテ、海へ」も去年出たアルバムの曲なんだね。



「今日はDVDになるし、しゃべらないで格好良くキメようと思ってたけど、やっぱしゃべるわ。だって、オマエら固いんだもん。毎回DVD撮る日は、しゃべらないわって言ってるよね〜」
Peeちゃんうなずく。
「はぁ〜あ、憧れの俺になりたいなぁ〜」
わはは!
「こっからの話はDVDには入らないと思うから話すけど、今日のチケット、オークションで5万とか6万で買った人がいるって聞いたんだよ。そういうの・・・やめようぜ?この中に、その5万とかで買った人がいると思うんだけどさ。はっきり言って、このライブそんなに価値ないぞ?世の中にそんな価値のあるライブなんてないから。俺だったら、どんなに好きなアーティストでも5万も払って見ようと思わない」
オクで買う人の気持ちもわからなくはないけど。
私もピロウズのライブでチケットが取れなくて悔しい想いをしたことがあるから・・・ま、お金ないんで諦めますけど。
「5万も払うくらいなら、俺にくれ!俺がこだわったせいで、芥子の花に100万もかかっちゃって・・・大赤字なんだよ(笑)」
高円寺で、とにかくすごいよ、こっちは大赤字と言ってたのは、このことか〜。
別に花はなくてもライブに支障はないのに、さわおらしいというか(笑)。
でも、本編ラスト、「ONE LIFE」が青い芥子の花の中で演奏された時には、さわおにはこのイメージの画があってそれを形にしたライブなんだなーと思ったら、感慨深いとまでは言わないけど、目の前のステージの光景をジーッと見つめてしまったよ。





アンコールは「ロックンロールなナンバーを」と、「WANT TO SLEEP FOR」。
コレ、ギターソロでモニターに映ったPeeちゃんを見たら、アコギでほぼそのままギターソロを弾いてて、たまげました(笑)。
ステージから捌ける時に、しんちゃんもPeeちゃんもステージバックに向かってお辞儀をしていたのですが、
Peeちゃんが笑顔で一人一人の顔を見るようになかんじだったので、拍手しながら思わずこちらも笑顔になってしまった。
あれは嬉しかったな〜。
そして、“憧れの俺”になりたいさわおは、スタスタと格好良く歩いて行ったけど、花道のところで前を向いたまま「ありがとう!」と言っておりました。ふふふ。



最後は「レパートリーがないから弾き語りで」と、さわお独りで弾き語り。
20周年を思い返してつくった「雨上がりに見た幻」。
さわおの声がすごくきれいに伸びていて、いやー良かったです。
ライジングサンの弾き語りで初めて披露されたけど、あの時は「いとしのエリー」の練習しすぎで、さわお声が枯れてたから(笑)。
メロディも歌詞も、20周年に相応しい感動的な曲。
バンドで演奏されるのが楽しみです。

2/21 the pillows@恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト

 1.Subhuman

 2.She is perfect
 3.Texan Daily Life

 4.プラスチックフラワー
 5.Monster C.C
 6.Across The Metropolis

 7.チェルシーホテル(新曲)

 8.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス
 9.レッサーハムスターの憂鬱
10.New Year's Eve

11.犬ゾリ(Theピーズ カバー)
12.コヨーテ、海へ(佐野元春 カバー)

13.Our love and peace
14.さよならユニバース
15.キミと僕とお月様
16.ONE LIFE

(EN1)
17.WANT TO SLEEP FOR

(EN2)
18.雨上がりに見た幻(新曲/山中さわお弾き語り)

(4〜6、13〜16 with テルミン:Rom Chiaki)