7/9 The ピーズ@新宿紅布

1ヶ月ぶりのピーズライブ。もうすっかり馴染みある紅布ワンマンですが、「今日は誰もスタッフがいないから、なんかあったら助けて下さい」なんてはるくんが言っていたら・・・序盤でいきなり、はるくんのベーストラブルがあって、バタバタなライブでしたよ。ライブって本当に何が起こるか分からないですなー。
「井戸掘り」が聴けて、ちょっと驚き。新曲も演りましたよ。あと、はるくん弾き語りの桜田淳子(笑)。


今回も書き出したらやっぱり長くなってしまったので、先に言っておくと、トラブルがあったことをシュンペイ氏に「やっぱりオレがいないと!」と思われるのがシャクなので、「シュンペイにどうだった?と聞かれたら、全然スムーズだったよ」と答えるように、とライブの最後に、はるくんからの指令ありましたよ(笑)。


さて、1曲目は千葉ルックで演った新曲から「アル中」。なんでも「アル中」は差別用語らしくて、千葉ルックと紅布限定ね、とのことでしたよ。「世紀末のうた」が、もとのタイトルの「AIDS」がダメだったから、という話でしたが、「アル中」もダメなのかー。うーん。今回もアビさんのギターを借りて演ったはるくんなのですが、「黒いギターを借りちゃった〜」と言ってるはるくんに、アビさんが一言「御茶ノ水で1万6千円で買ったギターなんだけどな」と。安っ(笑)。
続いて「ザーメン」では、一瞬、何の曲が始まったのか分からず。久しぶりのライブで、自分がライブモードになってなかったからなのか。「ザーメン」は結構久しぶりに演ったと思うけど、しんちゃんがこの曲を好きで、いつもリハで「あとなに演る?」というと「ザーメン」で、「俺たちは全然新鮮じゃないんだよ」とアビさん。はるくんが「しんちゃんはメキシコで、べサメムーチョって言ってきたらしいので、あとでその話も聞けるよー」なんて言っていたのですが、結局、あとでしんちゃんが話したのは、その「ザーメン」ネタの弁解でしたよ(笑)。しかも、曲を始めたのを止めてまで。本当は、CDで最後にしんちゃんが「ザーメン!」と叫んでいるのですが、それをはるくんが聴きたくて演っているんだとか。と、しんちゃんが話していると、アウトロの部分のベースを弾き出すはるくん。叫ぶしんちゃん(笑)。「次の曲も恥かしいことを言わされるので、その前に弁解しておきゃなきゃ、と思って」ということで、あらためて「ギャンブル」へ。ああ、〝アワビチラリン〟のことね(笑)。しんちゃんが、ちょっと待って、って止めるなんて珍しいから、はるくんに続き、またトラブルかと思ったよー。
で、はるくんのベーストラブルですが、7曲目あたりの「負け犬」が始まってすぐ、ベースの音が出なくなってしまい。そこでアビさんが、ここぞとばかりに、はるくんのベースをリペアショップに持っていった時の話をはじめる。野音が終わって、アビさんの行きつけのリペアショップに持っていったそうなのですが、はるくんのベースにかかった金額が34円だったそうだ(笑)。「なぁ、はるー」とアビさんが話を振ると、「オレ今、余裕無いから!」とバタバタしつつも、「大木様ー、34円になります!ってデカイ声で言いやがって。50円出してお釣りもらったっつーの!」ボディの中を開けたんなら500円くらい取れよなー、サビたネジだけ取り替えときましたってよー、とはるくんブツブツ(笑)。
とりあえず音が出たのでライブ再開。「もう今日はこの音でいいや、曲も負け犬だしちょうどいいや」って、またそういう自虐的なことを・・・。
そして、「井戸掘り」ですよー!ライブで聴きたいと思っていたので、〝待ってようぜ きっとくるよ〟って出だしを聴いた瞬間、目を丸くしちゃったよ。このあとで、ベースアンプのケーブルを取り替えることになったので、この時の演奏は良いとは言えなかったのが残念だったけど。でも嬉しかったよ、聴けて。
あとは、「日本酒を飲んでいる」が良かったな。酒臭漂う曲ということで、今回、初披露の新曲「ゲロサーフ」は、ゲロのサーフィンってことらしいですよ(笑)。マイク下げすぎだろうというところまで下げて歌っていたけど、カンペ見る用?途中で、ギターベースドラムが交互に弾いたりするのが、視覚的にも面白かったし、3人顔を見合わせながら演奏している姿に思わず和んでしまった。いいよね、こういうの。いいオヤジたちが楽しそうでさ。
「耳鳴り」のアウトロでアビギターの音のぶ厚さに、何事!とポカーンとしていたら、「カナカナカナ・・・」と蝉の鳴き声のあと、スローモーションな蝉の動きをしてみせる、はるくんに脱力(笑)。こじきは当然、大人しく聴いてられませんよ。じつは、「こじき」は1度も音源を聴いたことが無いのですが、2回くらいライブで聴いたら覚えてしまった、初期ピーズのキャッチーなメロの乗ったパンキッシュな曲ですよ。
そして、1stアルバムから順番に演奏している、恒例のタイムマシーンコーナー。の前に、はるくん弾き語り。夏には毎回、ストレイ・キャッツの「Lonely Summer Nights」を歌っているのですが、ロンリーじゃ寂しい!ということで、最近、秋田の事件があったけど、あんな田舎でこんな事件が・・・と思って、秋田の人って誰か居たかなーと考えて、桜田淳子を思い出した。という、どういう関連なんだよ!という前振りがありつつ、桜田淳子「十七の夏」を。「しんちゃんとイカちゃんしか知ってる人が居なかった」と言っていたけど、客の中で知ってる人ってどれくらい居たんだろうか・・・。自分は知りませんでしたよ。そんな空気の中、フロアから暖かい(?)手拍子が起こりはじめて、泣きそうな顔で「泣いたりしない〜」と歌うとはるくんに、「泣いてんじゃねーか」とアビさんのツッコミが。ヤケクソ気味で歌い終わって「撤収!撤収!」と叫ぶはるくん。
アビさん、しんちゃんが定位置に戻り、タイムマシーンコーナー。はるくんが「今回の3曲もすごいねぇ」と言うと、「淳子を演ったあとなら、なんだって平気だろ」的なことを言い放つアビさん(笑)。
そういや、今回はアビさんのツッコミ具合が面白かったですよ。はるくんがタオルを掲げて「夏に永ちゃん会うんだ〜。・・・楽屋に近づいてくだけだけど」と言っていたら、お付の人に止められて「ニアピン賞みたいなのなっ。3メートル50!とか」(笑)。はるくんいわく、永ちゃんはサインとか書かない人らしいので「永ちゃんとの思い出をどうやって作ったらいいんだ・・・」としょんぼりしてましたけど(笑)。いやもう、ここは頑張って永ちゃんと話してきてくださいよ。
ということで、今回は「かまわない」「そばにいたい」「1等賞」の3曲ですよ。「かまわない」のギターソロが、今のアビさんのギターの音色だとさらに格好良い。そしてラブソングの「そばにいたい」のキーの高さに驚きつつ、「1等賞」のたたみかけるボーカルが痛快。さめたブウなど目じゃねーぜ。次回はいよいよ「なっとーばかりくっててもいいのか」からですよ。このコーナーが始まってから、聴ける日を心待ちにしていた1曲なのです。あー楽しみ!
本編最後は「オナニー禁止令」またもやマイクを下げて、がなって歌うはるくんが格好良かったですよ。そしてアンコールは「ドロ舟」「とどめをハデにくれ」端のほうにいたにもかかわらず、真ん中あたりの押せ押せ状態の余波で、踏ん張らざるを得なかったのですが、チラッと見たら真ん中に居なくて良かった・・・と思ってしまったよ。でもまぁ、ライブは全体にゆるくて、ピーズらしいと言えばピーズらしいのだけど・・・野音のライブと同じバンドのライブとは・・・というかんじ(笑)。そういうダレダレだったり、人間臭さがダイレクトに出てしまうところも、愛すべき理由なんだけどね。


MCなど間違っているところもあると思いますので、そのへんはご了承ください。

 1.アル中(新曲)
 2.ザーメン
 3.グッタリしたいぜ
 4.脱線
 5.焼めし
 6.ブリロー
 7.負け犬
 8.井戸掘り
 9.リサイクリン
10.日本酒を飲んでいる
11.ゲロサーフ(新曲)
12.こじき
13.耳鳴り
14.ギャンブル
15.ハトポッポ
16.体にやさしいパンク
17.十七の夏(桜田淳子カバー・はる弾き語り)
18.かまわない
19.そばにいたい
20.1等賞
21.生きのばし
22.ノロマが走っていく
23.サイナラ
24.オナニー禁止令

(EN)
25.ドロ舟
26.とどめをハデにくれ