9/5 the pillows “Wake up! Tour”@SHIBUYA-AX

ピロウズ史上、初のステージセット。しんちゃんいわく「金の力を見せつけてやるー」とのことでしたが、ツッコミどころ満載で可笑しくて仕方なかったよ(笑)。でも、さわおが“9年温めてたネタ”というステージセットには思わず、ワーワー歓声を上げてしまった!面白かったし、ライブ後半からアンコールにかけてのテンションはとても良くて、良い夜でしたよ。


雨。とくに午後からはバッチリ降りますよ、という天気予報に、またしんちゃんの雨男パワー炸裂かーと思いきや・・・外を歩いてる時には雨に降られなかったのです。奇跡!(←それは言いすぎだよ・笑)。しかし1日ズレてたら、台風で電車は乱れまくってたし、今回のAXはタイミング良かったね。
いつも通り、淳くん側の段の一番前をキープ。番号が200番台後半なので、ビミョウかなーと思ったけど、中に入ったら後ろは全然余裕で空いてましたよ。みんな前へ前へ行ってくれるので助かる(笑)。あと、平日のせいもあって、客足はゆっくりだったしね。客入れSEのヌードルスちゃんの新譜が大音量でループ。埋め尽くされたAXの客電がスーッと消えたのは、19時を少しまわった頃。模様になった照明が映し出され、それを見た時点で、なんだなんだ?金かかってんじゃん?と友人と半笑いしてたんだけど・・・ステージセットのおかげで、ライブの前半は笑いがこみあげてきてタイヘンだった(笑)。


以下、セットリストを含む、ネタバレに続きます。


「Wake up! Wake up! Wake up!」のアルバムの冒頭SEと同時に、ステージ前の薄い幕が上から落とされ、ライブスタート。こんな演出をピロウズがやることにも笑ってしまったんですが、なんかしんちゃんが高いんですけど!ステージ上に組まれた雛壇に飾られてる(笑)。今回のツアーは、4人ともポロシャツにネクタイという揃いの衣装ですが、白ポロシャツを着ているのを実際に見たのは初めてで・・・すげー爽やかだね(笑)。そして「ターミナル・へヴンズ・ロック」のイントロとともに、ステージの後ろにピロウズロゴの電飾登場。これがまたチープなんだ(笑)。さらに、「プライベート・キングダム」のサビ前でドラムがピンになるところで、しんちゃんがピカピカとライトで照らされていたり。さわおが笑いながら「今日は見ての通り、大げさで」と言ってたけど・・・いやーもうホント可笑しくてずっと笑ってたんだけど、ステージ側から見たら「ウケてるウケてる」てかんじで、ある意味、さわおの狙い通りだったんだろうな(笑)。


やっと見慣れて(?)きたところで、「つよがり」。Peeちゃんのギターソロにはポカーンですよ。なんだ、あの右手の動きは!あああ、目の前で見てみたいな、あのギターソロ。
そして、さわおいわく“変わり者三部作”。まぁ、さわおが高いエレアコを使いたいためのコーナーなんですけど。「今から演る曲はアレンジを変えました。お前らがガッカリするアレンジだからな!好きなアーティストのCDを繰り返し聴いてて、ライブでアレンジが変わってるとガッカリするんだけど・・・でも関係ねぇ!」ということで、ガッカリアレンジに変わった(笑)、「Black Sheep」。リトバスに収録されてるこの曲は、消え入りそうな曲だけど、メロディと歌詞だけ残してまったく逆のポップな曲調になってましたよ。でも、アレンジが変わってなくても「GIRLS DON'T CRY」もロストマンに収録されてるのより、明るく歌いきってるよなー。
「プレジャー・ソング」では、歌詞を間違えたさわおが、アンプに足かけてギターを弾いて誤魔化してたな(笑)。あと、「シリアス・プラン」だったかな、アンプに片足かけて、反り返って歌ってたの。なんだ、あの歌い方(笑)。さわおは見ていて飽きないなー。


「カモン、リトルバスターズ!」の掛け声とともに、電飾よ、さようなら。かわりに現れたのは、巨大バスターくん!スルスルとステージ後ろにバスターくんらしき顔が・・・と思ったら、AXの天井まで届くくらいのバスターくんが、白、オレンジ、黒と3体も!イントロを引っ張ってたのは、バスターくんに空気を入れるためだったのね(笑)。
かわいいー!わーーー!とテンション上がりまくりだったんですが、途中でふと「こんなファンシーなバスターくんをバックに、中年のおじさんたちが・・・」と思ったら、すごくシュールな画だな・・・と思ってしまいましたよ。すみません(笑)。
「9年前にリトルバスターズというアルバムが出来て、バスターくんというキャラが生まれたんだけど、ずっとリトルバスターズでバスターくんをバックに演りたいと思ってて」とさわお。ギターソロの時、さわお振り返って見てたもんな、嬉しかったんだろうな(笑)。もっと大きい会場で演るときは、バスターくんの腕がグルグル動くようにするとも言ってたけど(笑)。あ、そういや、ライブの最初のほうで、淳くんのアンプの上に400%バスターくんキューブリックが置かれていて「なんで淳のところにだけ置いてあるんだよ」「マネージャーに持たされた」というやり取りがあったんだけど、さわおが「これで淳にだけキューブリックが置いてある意味が分かったな」と言って、淳くんが巨大バスターくんを振り返りつつ「バスターくん3体しかないもんね・・・」 さわおとPeeちゃんとしんちゃんはデカイほうで、淳くんはこっちかよ、小っさい!(笑)。こういうさわおと淳くんの、“淳くんはサポートだから”というのをネタにした会話は結構好きです。当然だけど、信頼してなきゃ言えないよ。


アンコールの「ライドン」が終わったところで、バスターくんがプシューとしぼんでいって、会場から「あぁー・・・」と声が。
ピロウズはもうすぐ18年目を迎えるんだけど、裏ではいつもこんな下らないことばかり考えて、楽しんでやってます。またみんながマヌケ面してライブにくるように、曲をいっぱい作るから。そんな君たちに、愛をこめて」と「スケアクロウ」へ。そこから、「Sweet Baggy Days」の流れが良かった。「Sweet Baggy Days」の、一瞬のブレイクもバッチリ合ってて、バンドの息づかいがダイレクトに伝わってきたよ。そしてバスターくんをしぼませたのも納得。バックにバスターくんが居たままでは、曲に合わないもの。ツアー前半では、「Sweet Baggy Days」は本編最後に演奏されていたけど、今回は“仕掛け”に合わせて、この並びにしたんだろうな。


ダブルアンコールの「ハイブリッド レインボウ」。後半、とくに「サードアイ」「Century Creepers」とさわおはMAXで歌ってて、それはすごい気迫で良かったんだけど、ノド最後まで持つのかな・・・とちょっと心配になったんだよね。でも、アルペジオで始まる「ハイブリ」のさわおの歌声は、とてもよく響いて、耳にも胸にもスッと沁みこむかんじだった。あのアレンジはイマイチ曲に入り込めなかったんだけど、初めて良いなと思えた、な。


次はZepp東京2日目、ツアーファイナルに行きます。Zeppなんて好きじゃないし、ツアーファイナルだから、という理由で2日目だけ行くことにしたんだけど・・・AXが良い夜だったから、Zeppのライブを見るのが楽しみになってきたよー。

9/5 the pillowsSHIBUYA-AX セットリスト

 1.Wake up! dodo
 2.Skinny Blues
 3.I know you

 4.ターミナル・ヘヴンズ・ロック
 5.プロポーズ
 6.空中レジスター

 7.Ladybird girl
 8.シリアス・プラン
 9.プライベート・キングダム

10.つよがり
11.like a lovesong(back to back)
12.MY FOOT

13.Black Sheep
14.BOAT HOUSE
15.GIRLS DON'T CRY

16.Midnight Down
17.サードアイ
18.Century Creepers(Voice of the Proteus)

19.プレジャー・ソング
20.LITTLE BUSTERS
21.YOUNGSTER(Kent Arrow)
22.ROCK'N'ROLL SINNERS

(EN1)
23.Ride on shooting star
24.スケアクロウ
25.Sweet Baggy Days

(EN2)
26.ハイブリッド レインボウ