怒髪天 「トーキョー・ロンリー・サムライマン」

トーキョー・ロンリー・サムライマン

トーキョー・ロンリー・サムライマン

デリバリーブラッサム@九州で、半年ぶりに見た怒髪天のライブが良かったので、帰ってきてから久しぶりにアルバムを購入。「リズム&ビートニク」以来ですね。テイチクに移ってからのは全然買っていないのです。あいだ空きすぎだろ。
ダメで情けなくて、馬鹿馬鹿しくて、でもグッとくる。怒髪天の基本的な部分は変わらないんだけど、なんとなく、ちょっと格好良い路線というか、前のめりというか。私には、心の奥底にグッとくるものが少し足りない気がしてた。
私が怒髪天で一番好きなアルバムは「武蔵野犬式」なんだけども、あの不器用な印象からすると、「トーキョー・ロンリー・サムライマン」は、音作りとかバランスとかよく考えられてると思います。最初に聴いた時、ちょっと驚いた(笑)。
しかし、「ビール・オア・ダイ」の
〝グチグチグチリ 愚痴っちゃいるが明日も俺達ゃやるしかねェ
 給料安い 税金高い 日本全国お疲れさん!
 この一杯のビールの為に生きていると思える程さ〟
「喰うために働いて 生きるために唄え!」
といった言葉たち。
労働者階級の人が、酒を飲んで踊って一日の疲れを吹き飛ばし、また明日を頑張るための音楽として、ブルース、スカ、パブロックが生まれたと言われています。私がこれらの音楽に惹かれるのは、そういう根底に流れるものを感じ取っているからなんじゃないかと思ってる。
このアルバムを聴いて、一日の疲れを吹き飛ばしたいと思います。