2/11 The ピーズ@名古屋クラブクアトロ

「ラストー!」と本編最後の曲ではるくんが叫んだ声を聞いた時、「早い!」と口走ってしまった名古屋ライブ。もちろん曲数はいつも通り演ってたんだけど、驚くほどあっという間だった。楽しい時間は過ぎるのが早いなぁ。


大阪から名古屋へ。大阪の夜は調子にのって朝の5時すぎまで、飲んでダベッていたので、電車に乗りこんだら私は早速おやすみなさーい。睡眠不足で頭が痛かったのも着いたら治まっていたよ。良かった。
しかしどうしようもなくダルイ。パルコに着いてご飯を食べてても、クアトロに入って開演待ちしている間も、ステージ袖の隙間からアビさんが見えて「アビさんだー」・・・グッタリ、みたいな(苦笑)。コレ本当に大丈夫なのか自分、と思ったけど、SEが鳴ったらちゃんと背筋が伸びるから不思議。


「あ〜おぅ〜 あ〜」と叫び、テンション上げながらスタンバイするはるくん。
1曲目は「耳鳴り」。そういえば、以前福岡で見た時も1曲目が「耳鳴り」で、その時はポカーンってかんじだったんだ。天井が高くて小ギレイなハコだったせいかな。
名古屋クアトロは、たぶんクアトロの中で一番こじんまりとしていて、カウンター席に囲まれたフロアはほぼ四角く、普通のライブハウスに近い造り。
端寄りに居た自分からは、横を向くとステージとフロア前方が見渡せたのですが、アビさんがギターソロで前に出てきてフロアから拳が上がった光景が目に入り、なぜかこみあげてくるものが・・・なんでこれだけで?自分オカシイ!と思ったよ(笑)。でも1曲目にして、すでにグッときてしまったんだ。


真顔で煽りつつも、イントロのしんちゃんのドラムでケツを振ってるはるくんが可笑しかった「とどめをハデにくれ」。とびはねながら「ヤバイ、楽しーい!」と思わず言ってしまったよ。
そういやはるくん、勢いあまって後ろにひっくり返って、しんちゃんが見て笑ってた。ベース弾きながら左足を上げるけど、ズーッと片足を浮かせたままなことがあって、アレでベース弾きながら歌うのってよくバランス取れるよなーと思ってみたり。


はるくんいわく「放送禁止用語、ニ連発」だった(笑)、「アル中」「こじき」。「こじき」のギターソロでアビさんが!わー、こっち側までくるとは思わなかったよー。そして、はるくんが歌い始めてもまだその場で弾き続けるアビさん。画的に、はるくんとかぶっちゃってますよ。つか、コーラスありますよ、アビさん(笑)。
はるくんもそのあとアビさんのほうでベースを弾いてたけど、
はるくん 「アビさん、俺のベース聴いてないな!」
と一言。アビさんのモニターからはるくんのベースは聴こえなかった模様(笑)。
アビさん 「そんなことねぇよ、音3つしかねぇんだし」
と言ってたけど、どうなんだろ(笑)。


今回は個人的に「東の窓」が良かったなぁ。ここまでノスタルジックに沁みたのははじめてかもしれない。
2日連続のライブで「ヒッピー」の高音はややはるくんの声がカスレ気味だったけども、本編最後の「体にやさしいパンク」は叫びまくり。すごい気迫。「焼めし」でもアビさんが叫びまくってて、この後半2曲はほんとに格好良かった。


・ライブが始まって真っ先に目がいった、しんちゃんのオナニーマシーンTシャツ。
アビさん 「言おうか迷ったんだけど、しんちゃんのTシャツさ・・・」
しんちゃん立ち上がって見せ、「貰ったモノは大事に着ないと!」
ウソだー、貰った覚えがないのにカバンに入ってたって言ってたじゃないか(笑)。


・「苦節20年、まだこんな曲演ってます」と、
「バカになったのに」のあとにはるくん。苦節て(苦笑)。
アビさん 「ストーンズもいまだにサティスファクションを演ってるし、俺らも一生演り続けようぜ!」
はるくん 「今年で20周年だから、20年たつと大人だから何やったっていいんだよ。ラップだってやっちゃうよ」
手の動きが怪しいですから(笑)。
アビさん 「それビートたけしじゃねーか」
はるくん、ラップがコマネチに(笑)。タケちゃんマンだ、タケちゃんマン


・次回のライブ告知をアビさんが言ってしまい、
「話すことがなくなっちゃったじゃないかー、メンバー紹介しよ」とはるくん。
はるくん 「42年前、千葉、千葉・・・アビさーん」
アビさん 「ひとつも合ってねぇ!千葉じゃ(生まれて)ないし!」
ピーズ内で難聴が流行ってて、というか人の話を聞いてないだけらしいけど、
はるくん 「難聴どころじゃねぇ。捏造だ、捏造」
・次しんちゃん。
はるくん 「ニューアルバム発売間近・・・」
しんちゃん?違う違う?とリアクション。
はるくん 「レコーディング終了?」
今度はしんちゃん、拳を握るポーズ。わーーー、思わず拍手に力が入っちゃったよ。かなり本気で喜ぶ私。
しんちゃん 「はるの言うことが初めて当たった」
・はるくん 「捏造って熱いじいさんの名前みたいだな、ねつぞう!」
アビさん 「ベース!大木熱造」
ネツゾーーーウ!(笑)。熱造がツボに入りまくる私。そして鼻毛をとばす真似をする熱造じいさん(笑)。


MC明けでの「ひとりくらいは」は、それまでしゃべってたのが嘘のようにサッと空気が変わる。「オナニー禁止令」の出だしで、はるくんの「せーの!」に合わせて向かい合って音を鳴らすところとか、なんていうんだろ。バンドの息づかい、みたいなのがとても感じられた。
特にアンコールの「脳ミソ」から「日が暮れても彼女と歩いてた」の流れ! 思わず「すごい!」と言ってしまったんだけど、ここでこの曲が続くのか!という驚きと、「脳ミソ」でテンションが上がりきったところに、あのベースのイントロを聴いたら、スーッと体の中が溶けていくかんじがして、それが本当になんともいえない感覚だった。
そして薄暗いステージでオレンジの照明を後ろから浴びたはるくんの佇まいは、一瞬、あの曲の青年そのものに見えた。孤独ででも居場所とぬくもりをもとめていて、あがいて。時が、この曲ができた頃に戻ったというより、今でもはるくんは青年のままなんじゃないかとさえ思えた。ステージを見渡して、そのはるくんの後ろでしんちゃんが、隣でギターを弾いているのがアビさんで、今のピーズがこの3人で良かったと思った。ピーズ、いいバンドだな、と思った。

2/11 The ピーズ名古屋クラブクアトロ セットリスト

 1.耳鳴り
 2.とどめをハデにくれ
 3.リサイクリン

 4.ドロ舟
 5.ゲロサーフ
 6.オナニー禁止令

 7.アル中
 8.こじき
 9.君は僕を好きかい
10.ブロイラー

11.ヒッピー
12.植物きどりか
13.犬ゾリ
14.バカになったのに

15.リスキー
16.脱線
17.東の窓
18.生きのばし

19.ひとりくらいは
20.焼めし
21.サイナラ

22.階段
23.ノロマが走っていく
24.体にやさしいパンク

(EN)
25.脳ミソ
26.日が暮れても彼女と歩いてた
27.何様ランド