4/23 bonobos@ニッポン放送HEIWA REAL BEAT

bonobosのライブを見るのは初めて。ニッポン放送の公開ライブも初めて。ということで、なかなか良い体験でしたよ。ニッポン放送のスタッフがすごく丁寧で、入る時には「いらっしゃいませ」、アンケートを渡して帰る時には「ありがとうございました」と、こっちはタダ見なのにお客様扱いでちょっと恐縮。飲食、喫煙禁止、と言っても、スタジオのすぐ横のロビーに出れば大丈夫だし、無駄に待たされることもなかったし、綺麗な社屋でとにかく快適。ちょっとスタジオ内は暑かったが。それにしても某テレビ局の番組収録ライブとはえらい違いだ・・・。
さて、16:30開場、17:00開演ということで、開場時間の5分くらい前にニッポン放送に到着。列の後ろに付いて並んでいると、時間通りに中に入れてもらえる。入り口を入ってすぐ左の階段を下りて、地下のスタジオへ。スタジオの中に入ると、広さは大体300人くらい入るライブハウス並み。後ろに機材が置いてあったり、横が柵で仕切られていた分、実際のフロアのスペースは200人くらい。
スタッフの前説のあと、渋谷陽一登場。これ渋谷陽一の番組だったんですね。知らずに応募してましたよ・・・。「この番組を聴いたことがある人」という質問にも、3人しか手が挙がらず(笑)。そして「bonobosは、うちのROCK IN JAPAN FESや、COWNTDOWN JAPAN FESに出てもらってる大事なアーティストですが、今度のRIJFはもうみなさんチケットの申込みはしていただけましたか」って、自社フェスの宣伝かよ!(笑)。
渋谷陽一のMCがささっと終わって、bonobosライブ。音を出した瞬間に、音の鳴りの素晴らしさに驚き!音響の悪いライブハウスは、音がべシャッと潰れてしまって、何がなんだか分からないということがあるが、ここはそれぞれの音がキレイに浮かび上がってる。クラシックのコンサートをやるホールみたいな鳴りですよ。本当に目からウロコでした。渋谷陽一が「蔡くんが、ハイがちょっとうるさいなぁと生意気なことを言っていたのですが、PAのスタッフがそこらへんも調節してくれました」と言っていて、本当に音のバランスも良くて、すごく良い機材を使っているのもあるんだろうけど、やっぱり音で伝えることのプロだな、ラジオ局。
bonobosは、「午前の光」から始まり、すべての音源を聴いてはいないのですが、最近の曲が多かったと思います。2、3曲演ったところでMCだったのですが、息があがっていたメンバー。「久しぶりのライブだから」ということでしたが、気になったのは、蔡くんのボーカルが少し弱いことと、グルーブ感がイマイチだったこと。気持ち良いんだけど、なんとなく通り過ぎていってしまうというか。蔡くんのボーカルも上手いのになんか印象に残らないかんじで、うーん・・・と思っていたのですが、終盤の「Beautiful」のボーカルは良かったですよ。ここらあたりでペースを掴んだのか、曲が終わった時の緊張感とか良かった。あと「衛星」はライブ映えして、良いと思います。
そしてアンコールに応えて出てきた蔡くん、「君ら贅沢やなー。ハガキ代くらいしか掛かってへんのやろ?」えーと、ネットで申込みなので、ハガキ代すら掛かってないよ(笑)。「そのかわり野音に来てやー。それならアンコール演るわ」と「THANK YOU FOR THE MUSIC」を。ライブ前半のFISHMANS的な浮遊感を漂わせるステージよりも、こうして楽しそうに演奏している姿のほうが似合っているんじゃないかな、と思う。あと、好きなものをもっと消化して自分たちのものに出来れば、bonobosの色が出てくると思います。
しかし、あとでREAL BEATのサイトを見たら、今までの公開ライブのセットリストにアンコールの表記は無くて、もしかしていつもはアンコールは無しなのか、ね。アンコールが終わって、前説をしたスタッフの人が終わりの挨拶に出てきたのですが、「いやー良かった・・・本当にちょっと鳥肌が・・・いやー良かった」と唸っていて、この人が一番感激してたんじゃないかというかんじで、ちょっと笑ってしまった。
17:00に始まって、アンコールを含めて1時間ちょい。bonobosはそのうちイベントとかフェスで見れれば、と思っていたのですが、自分の行く日にはカブっていなくて、そのまま1年くらい経ってしまい。今回、タダだし見に行こうかなと思って行ったワケですが、こんなに演るとは思わなかったので、行ってみて良かったですよ!