3/20 KOOLOGI@千葉LOOK

ステージに出てくるまで、まるで現実味が無かった。本当にアベがギターを弾くのか、と。
KOOLOGIは4バンド中、3番目で、セットチェンジに出てきた3人に遅れて、ギターを手にスッと出てくる。思わず声が上がってしまった。カールコードでアンプに繋がれたギターを携えたアベが目の前に立つ。変わらない。
アキオの声はよく通っていたけど、演奏は全体に硬さがあったと思う。見ているこっちも硬くなっていたのだけど。意識に音が入り込んできたのは、ラストの「Guilty Way」に近づいた頃。アベのギターは、少しキレが薄くなった気がした。というか、音がちと小さく思えたのだけど、前にいたせいかなぁ。カッティングは相変わらずの格好良さだったけど。曲数としたら6、7曲くらい。30分やったかやらないか。あっという間。
ライブを見る前は、自分がどう思うのか、懐かしいだとか嬉しいだとか感激するんだろうかとか、それとも違和感を感じてしまうのか、まったく予想がつかなかった。見ている間も、見終わっても、結局それは分からないまま。ただただ、見ていたということだけ。
終わって外にいると、機材を持ってメンバーが出てくる。アベに握手してもらっている最中に「ありがとうございました」と言ってしまう。わー、違うだろ、自分!握手し終わってから言うんだって、それは。アベがまた元に向き直る瞬間「格好良かったです」と言うと、笑ってくれたので良かった。でも、きっと変なヤツだと思われたんだろうなー。我ながら情けない。だけど、そのあとやっと今までのことが現実味を帯びた気がする。ライブが終わってだいぶ経った今、なんだか心臓がどくどくいっている。遅いよ、遅すぎる。もう私はこのあとKOOLOGIのライブに行く予定はない。次にアベがギターを弾くのを見るのはいつになるのか。