12/10 怒髪天@渋谷クラブクアトロ

「男ノ華」で、一発目に音が出た瞬間、思わず身震い。スコーンと抜ける音。増子兄ィは振り切れていた。1曲目だというのに、遥か後方で裸眼の自分からもそれと分かるほど、顔を真っ赤にして歌っている。尋常じゃないテンションは、7時半に始まり、全てが終わった10時すぎ(!)まで途切れることは無かった。ハンパじゃない。怒髪天、本当に凄かった!
もちろん、途中では増子兄ィのMCに笑わされ、俺たちは漢字3文字で「怒髪天」だけど、観にきてる君たちは漢字3文字で言うと「悪趣味」だとか、ステージから見ると本当にいい顔してる、それ褒められてると思ってるし、とか。よくあるのが「メジャーに行って変わった」ってヤツ・・・言われてみてぇー!と言っていたので、ゼヒ言ってあげて下さい。でも変わった所といったら、坂さんの衣装くらいだけど。黒の皮のつなぎ、というか見た目オーバーオールみたいだったのだけど、胸のところに白で「SAKA」って入ってるという(笑)。
終盤にはアコースティックコーナーあり。3曲はちと多いかなーという気もしましたが。「サムライブルー」は普通に聴きたかったかも。でも滅多にアコースティックVer.なんて聴けないから、これはこれで良かったですけど。
本編最後の「サスパズレ」では、これで年内最後のライブ、怒髪天はレコーディングに入るため年末イベントには出ないそうです。ということで、なぜか曲の途中で年越してしまい「正月休みギター!」 クアトロにいた人だけ、もう2005年になってしまいましたよ(笑)。
アンコールの「星に願いを」の前の増子兄ィのMCが、確か「ほかのバンドのファンははっきり言ってどうでもいい。でも、こうして俺たちのライブにきて一緒に楽しんでくれる人には、幸せになってほしい」とかそんな感じのことを言ってたと思うんだけど、なんだかじんわりとしてしまった。
あと印象に残ってるのが「ちょっとずつ一緒にやっていこう。ちょっとずつでいいんだ。いきなりガーンとなんて無理なんだから。天才でもないし、金持ちでもないんだから」頑張れとか言われるのは好きじゃないんだけど、押し付けがましいのとか嫌いだからさ。でも怒髪天は、上っ面だけの言葉じゃないと思えるから、納得出来る。
くるりhttp://www.quruli.net/diary/kd_main0411.html(11/17)で怒髪天について書かれているのだけど、オイ、メガネ!音楽性とか曲調とか大して興味ないだと?!と思ったけど、よく考えたら自分もそうだなぁと。この曲が好きとか、アルバムはこれが好きとかあるけど、それは音楽性で好きかと言ったらそうじゃないかもなぁ。最初は怒髪天の良さが分かってなくて、ただ面白いなぁとか楽しいなぁと思ってたけど。楽しいのももちろんそうなんだけど、でも怒髪天のどこがいいのかと言ったら、人間臭さとか、魂がこもってるところ、そういうところだ。